令和時代の証券会社選び(1)投資信託編

さて、
今回は、金融機関のうち、証券会社をどう選べばいいのか?

ファイナンシャルプランナー事務所・守錢堂の視点をご紹介します。

証券会社選びは、「目的別」に考えないといけません。

証券会社といっても、大中小様々あり、
株式売買なのか、投資信託購入なのか、為替取引(FXなど)や暗号資産(仮想通貨)取引なのかで全く異なります。

そのうち、
今回は「(1)投資信託」の保有・売買を目的にした場合にスポットをあててお話します。

直近(2020年10月)の国内投資信託本数は13,359本(※)もあります。
また、日本国内で流通している海外投資信託も存在しますので、
ざっと15,000本=15,000商品もあるということです。

※(社)投資信託協会調べ https://www.toushin.or.jp/statistics/statistics/data/

この中から、
あなたの資産運用に採用する価値のある投資信託を探すのに、
①自分で(インタネットを駆使するなどして)調べて買い付けるのか、
②IFA(金融証券仲介業者)を通じて買い付けるのか?
③証券会社で買い付けるのか?
をまず考える必要があります。

ここで気になるのは、
手数料」というものです。
投資信託は「売買」と「保有」のどちらにも手数料がかかります。
この手数料に敏感な方は、すぐにネット証券に走りがちですが、ちょっと待った!です。

投資信託については、
実はどの証券会社を通じて買い付けても手数料が同じケースが多いです。
株式売買のように、「ネットだから安い」とはなっていない訳です。

加えて、
投資信託は一般的に短期売買に使われる金融商品でもありません。
つまり、自分で操作して売買できないことのデメリットもあまり問題になりません。

こうなると、
全て自己責任のネット証券を選ばなければいけない理由はなくなりますし、
個別証券会社の窓口で、その証券会社(が儲かる)のおススメファンドに惑わされる必要もありません。

最近は銀行窓口でも、NISAなどを中心に投資信託を勧められることが増えていますが、
同じ銀行系列の商品を中心に勧められるなどを考えるとあまりいい選択肢ではありません。

となると、
最後に残ったのは、
IFA(金融商品取引業者)ですね。
聞き馴染みがあまりないかもしれませんが、
Wikipediaによると、

独立系ファイナンシャルアドバイザー(英語: IFA (Independent Financial Adviser))は、イギリスやアメリカを中心に発達した仕組みで、金融機関から独立して世界中の金融商品を紹介できるプロのアドバイザーのこと。

であり、
英国・米国で、ホームドクター(主治医)と顧問弁護士に次いで信頼される立場・職業となっています。
これを保険会社が良く(日本でいう)FPとして紹介していますが、
本当は「保険」だけでなく「投資信託」「株式」「債券」などの「証券」分野も駆使して顧客の資産を防衛する、
しかも保険会社・証券会社・銀行などから独立した立場がIFAであり、
保険会社がいうFPとは、守備範囲が大きく異なることがわかります。

このような将来性を期待されているIFA制度ですが、
IFAとしての従事者は法人・個人をあわせると、たった3800人(※)ほどにとどまります。
約70万人(!?)近くもいる生命保険募集人(生命保険を売っている人)と対比すると
あなたがなかなか出会う機会がないのもうなずけます。

※独立系フィナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査研究 みずほ総合研究所株式会社
https://www.fsa.go.jp/common/about/research/ifahoukokusyo.pdf

ちなみにファイナンシャルプランナー事務所・守錢堂は、
その希少なIFAです!(笑)

結論から申し上げますと
あなたにとって、
どうせ手数料コストが同じなら、
必要な時に
所属証券会社の影響を受けないIFAから
アドバイスを受けられる状態がベストではないでしょうか?

なんせ投資信託本数は15,000本もあり、
その中から、
あなたの価値観・ライフスタイルにあった数本を選ぶのはプロの手を借りた方が効果的だと言えるからです。

今回は、
投資信託を売買したり保有する際の証券会社選びと題してお話しましたが、
結論的には、
ベテランIFAから投資信託は買い付けたり保有すべきということをご紹介しました。

あなたの人生にIFAを!
ファイナンシャルプランナー事務所・守錢堂でした。

「令和時代の証券会社選び(1)投資信託編」へのコメント

コメントはありません

コメントを残す