進む円安

世界と異なる道を選んで歩き始めている!?

政府と日銀は、この円安を折り込んでいる!?

この1ヶ月ほどで、
10円近く円安が進み、
まだまだ円安が進行するのではと不安視する声も聞かれます。

今回の円安進行の最大要因は、
日本の超低金利政策と海外の金利上昇との差による円資金の流出です。

ようは、
日本円で持っていても金利を得られないので、
ドルなどの外国通貨にすることで外貨として金利収入を得ようとする動きです。

ですが、
外国為替は決して内外金利差のみで決まるものではありません。(※)
海外の物価上昇などはむしろ円安ブレーキにもなる要因です。
中期的には、
海外旅行者を日本が受け入れられるようになると、
「高性能な日本商品・サービスが円安で手に入る」ためインバウンドによる売上が激増し、
お金の流れが今の「日本→海外」だけでなく「海外→日本」も復活します。

※外国為替の変動要因は?
https://www.sc.mufg.jp/learn/products/exchange/factor.html

このことからも過度に円安過敏症になる必要はありません。
もうしばらくの円安が進む事態は十分起こりえますが。

今の時期が、
日本経済の大きな潮目であることは確かですが、
「ピンチはチャンス」として私は前向きに見ています。

これまでも潮目が変わるタイミングはありました。
それは、
高度経済成長期からバブルがはじけた時であり、
そして今回の
コロナと戦争の時代到来による日本の独自金融政策です。

「景気」というのは、
「世の中に出回って循環しているお金の量」により決まります。

かつての高度経済成長期は、
毎年毎年、民間企業の売上が増大することで、
給料もアップし、
いわゆる「世の中に出回って循環しているお金の量」が増大したことによる好景気でした。

バブル期以降、
日本は政策的に不良債権処理が行われ、
貸し渋り、貸し剥がしまでもが行われた結果、
「世の中に出回って循環しているお金の量」が激減しました。
このことが不景気を30年も40年も引きずっている最大の要因です。

“アベノミクス”はこれを打開し始めてくれましたが、
30年も40年も萎縮した経済規模はそう簡単には戻りません。

そこへ今回のコロナ禍。
“異次元の財政出動”によってようやく
「世の中に出回って循環しているお金の量」が戻りつつあります。

この次の段階は、
民間企業の経済活動による経済規模の拡大です。

日本はようやくこのフェーズに入りかけた段階です。
ここで、
海外のように金利を引上げたり、
量的緩和をさっさと終えて、市場から資金を引き揚げたら、
また“失われた30年40年”に逆戻りです。

何十年も引きずっている「バブル崩壊後遺症」を患う日本は、
海外、特に米国のように、
簡単に利上げ・テーパリングに舵を切ることができない、
むしろ、やってはいけないのです。

今は、経済規模の拡大や好景気が感じられている企業はまだ少ないですが、
これが日本経済全体に波及し、我々の給料・賃金が本格的に上昇したなら、
ようやく利上げ・量的緩和の終了をする時です。

周りの世界が、
「利上げ・テーパリング」に進むなか、
同じ方向に進める安心感が欲しいだけの脳なしマスコミや政治家に惑わされてはいけません。

私は金融業界人であるだけでなく、
ひとりの経営者として、
ビジネスの鉄則は、勇気をもって「他と違うことを仕掛ける」ことです。

自分=日本をよく見て、
まわりに惑わされることなく、
今こそ着実に一歩一歩、経済を好循環に導きましょう。

円安は、
いずれ落ち着きます。

日本の安定した物価によって、
インバウンド需要によって貿易収支も改善し、
行き過ぎた円安は是正されます。

今は、目の前の日本経済の規模拡大に貢献しましょう。
そして、
日本では金利が低いのは確かなので、
銀行預金はリスクの少ない投資に資金をまわしましょう。

 

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