生命保険・死亡保障を考える①
確かに自分が死んだ後なんて、
誰が苦労しようが関係ない!
なんて考え方もあるかもしれません。
仮に、そう思っている方でも
一度冷静に「自分の死」と「お金」について向き合ってみてください。
あなたが(いつかわかりませんが)死んだとき、
誰かにお金を保険で遺す必要がありますか?
誰かにお金を保険で遺す人生設計をしますか?
間違えないでください!
保険への加入をすすめているのでは、ありません!
あなたが自分が死んだ時に、
誰かにお金を遺したいかどうか?
それを現金・預貯金・金融資産ではなく、
保険で遺したいかどうか?
という
本来は必要性に迫られて、誰かに言われてではなく、
自分自身への問いかけから始めるのです。
私の例をお話しましょう。
私には、妻と子供が2人います。
持ち家があり、妻も正規雇用で働いています。
(1)必要性から考える(死亡整理資金)
①私が死亡して病院を退院すると医療費の請求きます。
死ぬ間際くらい個室に入院したいですが、もちろんそれらも死後に家族に請求されます。
これら請求は主に死亡退院時です。
病院も鬼ではありませんので、
依頼すれば1~2週間ほどは支払を待ってくれることが一般的です。
これら死亡退院時の医療費を私は約50万円と想定しています。
(高額療養費制度を考慮して、主に個室代や自費治療を想定)
②葬儀一式はどうでしょうか?
もし私が死んだら、
葬儀~四十九日などの一連の催事を執り行うでしょう。
こちらも告別式を終えて初七日の頃に請求書が遺族に渡されるのが一般的です。
こちらの葬儀一式(告別式・初七日・四十九日・埋葬まで)を約450万円と想定しています。
(私も企業代表を務めておりますので、葬儀100万円とはいかず…)
合計すると約500万円になります。
(2)家族・遺族への想いから考える(緊急予備資金)
私が死んで遺族となる家族が悲しんでくれるかどうかはわかりませんが…(笑)
生活に変化は必ず生じます。
お金だけではなく実際に労力として、
・入退時の看病
・退院の手続き
・葬儀一式
・関係役所への届け出
・勤め先の整理
・個人資産(住居含む)の相続手続き
などなど、苦労をかけてしまいます。
死亡前3ヶ月と死後6ヶ月は特に変則的な生活を家族・遺族に強いてしまいます。
だとすれば、これら期間の「お金の心配」はしなくてよければ、
私の死に直面しても、少しは不安が減ると考えています。
これらの不安軽減のために、
1ヶ月約30万円×(死亡前3ヶ月+死後6ヶ月)=約300万円を想定しています。
余談ですが、
私は無類の愛犬家でして、
ワンコのいない生活が考えられない人間です。
私が小学1年生の頃からずっとワンコがそばにいる生活を送っていて、
今も愛犬のチワワは私にべったりです。
あれ?私がべったりなのか(^^ゞ
それで私が死んでもワンコが何不自由なく寿命を全うできるように、
(おそらく私の死後に面倒を見てくれる)娘名義で300万円の現預金を遺しています。
完全にワンコバカです(笑)
話が逸れました。
戻しましょう!
(3)自分の事業の責任を考える(事業整理資金)
私は法人経営と個人事業主の側面があります。
個人事業は、私の死後は引き継ぎたい人がいなければ廃止すればいいと考えています。
それでも取引先への未払い金清算などで少なくとも300万円程度は想定しています。
一方法人は従業員も他に役員もいますので、
私が死んで、はい!解散!とはいきません。
法人では借入もあり、私の連帯保証もあります。
小さな会社ですが、従業員の3ヶ月分の給料くらいは用意しておきたいと考えています。
法人借入金3000万円+従業員給料3ヶ月分=約5000万円
現実的に想定するとこのようになります。
事業をしている点など私特有の想定も書きましたが、
それを除いても、死亡整理資金と緊急予備資金は、
あなたが自分で準備するか、家族・遺族に負担させるかのいずれかで支払わなければならないモノです。
これが私の場合、
(1)死亡整理資金:500万円
(2)緊急予備資金:300万円
と想定しているわけです。
ここから大事な話をします!
これを保険で準備したい考えの人と、
保険以外の現金・預貯金・金融資産で準備したい考えの人が
います!
どちらも正解です。
ただし、
大切なことは、
それぞれの「お金の特性」まで把握して、
あなたがどちらの考え方を採用するかが大事なのです。
お金の特性???
説明しましょう!
あなたが亡くなると、
預貯金および金融資産は、銀行や証券会社によって相続対象資産として凍結されてしまいます。
つまり相続手続きが終わる(死後半年ほどかかるのが一般的)まで、例え親族であっても、配偶者であっても、引き出すことができなくなります。
一方、現金で持っていたお金は、もちろん遺族が使えます。
正確には、もちろん相続対象資産ではあるので、あとで清算することになるのですが。
ところが保険は、
死亡保険受取人=遺族のもの、となり、遺族が自由に使うことができます。
しかも、保険会社によっては、死亡診断書と保険金請求書を提出すると3~5円業日で遺族に支払ってくれるケースも珍しくなく、
死亡退院時に死亡証明書さえもらえれば、
入院費の支払や葬儀費の支払にも間に合うことになります。
これらの特性を踏まえて、
あなたは、
まず、遺族にお金を遺すのかどうか、
遺すなら、
現金・預貯金・金融資産で遺すのはどれでいくらか?
保険で遺すのはどれでいくらか?
このように考えると、
「自分が死んだら」というある意味ネガティブな事柄を
理路整然と考えることができます。
まずは、
この工程が生命保険・死亡保障を考える第一歩です。
「生命保険・死亡保障を考える②」へ続く
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