債券投資・運用が個人にとって不要であるという説

・個人向け国債はどうでしょうか?
・外債の利回りがいいと聞いたがどうでしょうか?

こんな質問をうけることがあります。

ファイナンシャルプランナー事務所・守錢堂では、
個人投資家のみなさまに、
「国内債券」「外国債券」ともに、
債券運用をあまりおススメしていません。

ひと昔前だと、
個人のポートフォリオには、
「株式」と「債券」を一定比率で組み合わせることが、
安定運用の鉄則だと言われていました。

これは、
「リスク分散」の意味では、
今でも“正しい”です。

投資そのものが初めての方や、
投資と聞くとリスクが恐くてたまらない方は、
基本的に元本がある債券が、
とっつきやすいのです。

ですが、
「リスク分散」だけでは、
決した資産は増えることはなく、
むしろ世界的な量的緩和政策が実行されている今日では、
頼みの綱の「元本」すら割り込む始末です。

国内債券は、
まさにゼロ金利政策のものと、
実質資産目減りを防げません。

外国債券は、
一見高い利回りが魅力的に見えますが、
多くの場合「期待収益」は1%程度です。
その割には、
・為替リスク
・カントリーリスク
・価格変動リスク(金利変動リスク)
・信用リスク
など、かなりハイリスクでもあることから、
収益率が1%では割に合わないのです。

この基本的な理解に立つと、
「外国債券は、国内債券と比べて期待リターンが高いとは言えないのに
、そこそこの大きさの為替リスクがあるので、
リスクに対するリターンの割が悪いから持たなくていいです。」
とご説明すると、皆さん、おおよその感じをご理解いただけるようです。

また、付け加えて、
「外国債券を持つと、
円安になったときには儲かりますが、
円安の場合に儲かるのは外国株式や国内株式も同様なので、
内外の株式に投資しているなら、
円安への備えは十分であって、
むしろ、
実質的な為替リスクの取り過ぎが心配なので、
内外株式に加えて外国債券を持つのは過剰です」
とご説明すると、より運用判断の実態に近いです。

これは、
保険商品で「外貨建て」保険を選んでしまうことにも共通する懸念です。

つまり、
ビビって国内債券運用を選んでしまう
“極度にリスクを恐れる方”は、
正直言うと資産形成・資産運用には向いていません。

または、
ビビッて債券運用を選んでいるのに、
利回りにつられて、無駄にハイリスクな外国債券を選んでしまう
“リスクを勘違いしている方”も
正直言うと資産形成・資産運用には向いていません。

例えるなら、
交通事故のリスクを恐れる余り、
自宅にこもって出てこない人です…

やっと出てきたと思ったら、
徒歩圏内をウロウロしているだけのような人です…

こんな生き方は、“安全”かもしれませんが、
充実していると言えるでしょうか?

どこかのキャッチコピーじゃないですが、
「そうだ!京都へ行こう!」と思い立って、
・自家用車やレンタカー
・新幹線などの鉄道
・飛行機
・あるいはそれらの組み合わせ
などなど。
自ら情報をキャッチして、
交通事故のリスクを過度に恐れることなく、
より楽しめるプランを選択して実行する。

こんな生き方を守錢堂は素敵だと思っています。

投資でも同様です。

新幹線に初めて乗る。
飛行機に初めて乗る。

そんな気持ちで投資を始めてみてはどうでしょうか?
様々な交通手段を駆使して、目的地を目指すわけです!

さぁ、心の準備はできましたか?

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