脱PDCA宣言!!

脱PDCA宣言!!

PLAN → DO → CHCK → ACT

ビジネスオーナーだけでなく、
サラリーマンの方でも聞いたことが必ずあるPDCA。

守錢堂が身を置く金融業界においても、
管理体制やコンプライアンス・FDなど、
ありとあらゆるシーンで叫ばれているのがPDCAです。

「PDCAを回せ!!」

実はずっと違和感を覚えていたんです。

ものすごく管理されているというか、
押し付けられている感が強くて…

この際なので、
一度向き合ってみたところ…

PDCAって守錢堂にはあわないじゃん!!!!

ってことが判明したので、
記事にしてみました。

もしかしたら、
同じような感覚の方やPDCA嫌いの方に共感いただけるかもしれません(笑)

PDCAとは?

PDCAは、
計画が決まると実行に移り、計画通りかどうかを検証し、計画に即した結果になるよう修正する、
という一連の動作です。

実は一番大切に扱われているのは「P=PLAN」つまり計画です。
全ての基準がこの「P」にあるのが特徴でもあり、最大の弱点でもあるのです。
トップダウン型の経営や行政などの規制に対応して企業を動かす場合に向いています。
ですが、
ゼロから事業を立ち上げたり、
今ある事業であっても修正や方向転換を余儀なくされる場合には、
PDCAでは、柔軟性に欠け、時間がかかりすぎる点が不向きです。

つまり、
計画にそもそも誤りがあったら?
計画自体が社会変化によってズレたら?

実はPDCAはこれらに対応できません。

あなたの事業は、
そんな修正や変化に対応できないもので大丈夫ですか?

いやいや困りますよね。
守錢堂は困ります。

「お金」に対する社会のニーズか変わっているのに、
ひと昔前の預貯金至上主義で事業が計画できる訳がありません。
これだけ副業が話題になっているのに、
正規雇用とパート・アルバイトの目線だけで事業構築したら、
だれも相談してくれませんよ。

PDCAって、
製造現場で主に採用されていた考え方でした。
ある製品を、決められた期間でより高品質で高い生産性のもとにつくるには?
ということがテーマだったわけです。

それをあらゆる業種に無理やりあてはめたところ、
管理職は部下を縛りやすくはなりましたが、
実際には品質も生産性もあがりませんでした。
なんせ、計画以上のことは生み出されない方法だからです。

では、
どうすればいいのか?

 

守錢堂では「PDR」という考え方を採用することにしました。

PDRはハーバードビジネススクールのリンダ・ヒルが考案したマネジメント手法で準備・実行・見直し(Prep-Do-Review)のサイクルでマネジメントを行います。

一見PDCAに似ている印象を受けますが、実は異なります!

PDRが素晴らしいのはその考え方になります。
PDRでは、
マネジメントとは本来、断片的で反応的な(起こった出来事に対応する)ものであり、
優れたマネジャーは予想外に生じる出来事、危機、責務などが生む混乱を、管理業務の遂行に利用する(リンダ・ヒル)
と考えます。

たとえば、
業務が問題なく遂行されるようにすることはマネジャーの仕事です。

そこで、
年間の重点目標を決めて、
改善を行うといった取り組みを行うわけですが、
これを年間計画ではなく、
問題を機会とみなして、
改善を行おうという考え方です。

そのため

(1)Prep(実行に向けた準備)
(2)Do(実行する)
(3)Review(結果の見直しと学習)

<PDRの進め方>

まず、最初のPrepのサイクルでは

・何かを実行する前に、必ずそのための準備をする。
・次のような質問を自分に問いかける
これから何をしようとしているのか?
その理由、目標、目的は?
それをどのように行うのか?
誰が関与するのか?
誰が影響を受けるのか?

といったことを行います。
ここで、事業主・管理者としてやりたいことを目の前に起こっている問題解決を紐づけするわけです。

PDCAの「P」と異なるのは、
単一の計画を固定化しない!ということです。

あくまでPDRの「P」は、
実行のための準備であって、
その後のプロセスを規制するものではないということです。

固定化された計画なんて、
守錢堂には無意味です。

「何をするのか」
「何が課題なのか」

これだけで十分です。

そして、迅速に実行段階に入ります。

最後に、Reviewとして完了後に、
何を実際に行ったのか、
何が起こったのかを考える。
学んだことは何か?
次回はどのような点を変えるべきか?

について考えておきます。

これで問題解決に対する振返りを行うと同時に、
事業主・管理者としてやりたいことに対してどのような効果があったかを把握します。

守錢堂の事業は、PDRによって加速しました。
みなさんも良ければ取り入れてみてはいかがですか?

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