突然ですが、 「その(目の前の)商品・サービスを買ってはいけません!」 と販売員から言われた経験はありますか?
あまりないと思います。
売ることが仕事の人は、基本的に「買わないほうがいい」とは言えないからです。
少し立ち止まって考えてみましょう。
何が今、正しい情報なのか? 何が自分に合っているのか? 何をあなたは求めているのか?
特に、“お金” について考えるとき、 こうした疑問は必ず浮かんでくるのではないでしょうか。
保険に入るべきなのか?
掛け捨てはもったいない?
投資は結局、損をするのではないか?
何から始めればいいのか?
収入の柱を増やすには、何から手をつければいいのか?
誰の言うことを信じればいいのか?
数多くの選択肢と、あふれる情報。
私たちは、それらに振り回されながら生きることを強いられています。
情報はアップデートされる
こんな例があります。
ひと昔前、鶏卵は1日1個以上食べるとコレステロールが溜まってよくない、とされていました。 今では、良質なたんぱく質がとれることから、複数個食べることも否定されなくなっています。
お金の世界も同じです。
2024年には新しいNISAが始まり、数年前の「常識」がそのままでは通用しなくなりました。
情報はアップデートされます。
定説は覆ることがよくあります。
だからこそ大切なのは、あなたが
「基準や比較対象となる情報を得ること」
「自分で判断・決断できるだけの情報を得ること」
にある、と守錢堂は考えています。
販売員と、相談に値する相手の違い
あなたのことをよく知っているわけでもないのに、 「〇〇のほうがいいですよ」と提案してくるのは、販売成績を必要としている販売員です。
「〇〇という方法と、その真逆には●●というものがあります。どちらがあなたに合っていますか?」 と、検討のきっかけや気付きを与えてくれるのが、相談に値する相手です。
大切なのは「あなたの頭の中の整理」です。
私は社会人になって最初の10年、自動車の販売会社で新車の営業をしていました。
最後はショールームの責任者も任されました。
ショールームでライトアップされた新車を見たり、試乗したりすると、多くの人はその車が欲しくなります。
これは、販売に応用された心理学の影響を少なからず受けている状態で、いわゆる「衝動買い」のもとになります。
車なら、まだ取り返しがつくかもしれません。
でも、“お金”の判断を衝動で行うと、長い年月にわたって家計を苦しめかねません。
そこで、「少し立ち止まって考えてみましょう」なのです。
多数派の意見が間違っていたり、少数派の方法のほうが早く大きな成果が出たりすることも、めずらしくありません。
どちらを選ぶにせよ、大切なのは 「あなたが望むのか?」 どうかです。
私たちが「売らなかった」保険
保険代理店を経営していた頃、保険販売の世界では「外貨建て保険」と呼ばれる、利回りがよさそうに見える商品が流行していました。
流行した理由は、表面的な利回りがお客様に受けがよく、販売する側にとっても利益率がよかったからです。
私は、この保険を1件もお預かりしませんでした。
ご契約者お一人おひとりが抱えるには、“為替リスク”があまりにも大きく、しかもご自身では対処もコントロールもできないと考えたからです。
その後、報道などで「急激な円安」と呼ばれる状況が起きました。
外貨で保険料が決まっている契約では、円に換算した保険料が大きく膨らみ、物価高の家計に保険料の増加が直撃しています。
満期を迎える10年後、20年後、30年後に、そのぶん報われるかどうかは誰にも分かりません。
こうした商品を、成績のために売り続けた販売員や、保険会社の戦略をそのまま信じた販売員がいたことを、同じ業界にいた者として残念に思います。
いまの守錢堂:売る商品を持たないという選択
守錢堂は、2024年に保険代理店・証券仲介の事業を後継者に譲渡しました。
今の守錢堂は、保険や投資商品を一切販売していません。
だからこそ、特定の商品を勧める理由がありません。
「売り手の都合」が入り込む余地のない立場から、次のような形で、お金と生き方の情報をお届けしています。
オンライン講座(Udemy):保険・資産形成の考え方を、自分で判断できるように学ぶ講座
電子書籍(Kindle):『保険はコストです』『投資のすゝめ』など
note・メールマガジン:制度の変化や、日々の判断に役立つ情報
起業・副業の支援:中小企業診断士として、収入の柱を自分でつくりたい方のための講座『誠実起業の羅針盤』(【準備中】)
ご相談について
守錢堂では、商品の販売につながるセールストークが入らないよう、ご相談は有料でお受けしてきました。
「本当にお金を払って相談する価値があるのか、聞いてみないと分からない」という方のために、最初の時間は無料としてきました。
現在、個別のご相談の受付は一時停止しています。
再開する場合は、メールマガジンで最初にお知らせします。
料金や内容も、その際に改めてご案内いたします。
それまでの間は、講座・書籍・メールマガジンを通じて、ご自身で判断するための情報をお届けしてまいります。
そして、 この激動の時代に、「こころに静かさ」を持てるような人生を選ばれることを、心よりお祈り申し上げます。
ご挨拶
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
弊社は1990年に創業し、2026年で36年目を迎える企業です。
社業の運営にあたっては、「少数精鋭、大局的見地、一気呵成(いっきかせい)※」をテーマとしております。
(故)先代が遺された「付き合いは胃袋から」という言葉に表されている、「出会い」を大切にし、「同じ時間」を共有し、「大業をなさん」とする姿勢は、今日の弊社の礎となっております。
お客様、そしてお取引先をはじめ、多くの皆さまとの関係のなかで、弊社はいくばくかの成長をしてくることができました。
保険代理店・証券仲介の事業を譲渡した今、弊社は「金融商品を売る会社」から「お金と生き方の判断を支える情報を届ける会社」へと、役割を変えました。
次の30年はどんな時代なのか? 弊社はどうすれば存在意義を見出せるのか?
利益率の高い一部の金融商品を販売して、目の前の売上をあげればいい。
そういう時代は終わったと、弊社は考えます。
弊社と関わっていただける皆さまお一人おひとりが、目に見えるメリットや利益を得ていただく。
そのことを実現できる企業は、一定のご支持をいただけると信じております。
今後とも、皆さまの一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
守錢堂 仲元さとる/スタッフ一同
※一気呵成(いっきかせい)とは「物事を一気になしとげること」です。

